次のワンフェスに向けての新作製作などに時間を作っていましたが、ヤフオク向けのキットの製作も勿論進めております。
というわけで次回出品予定のグリズリーパンダ製ギル様です。塗装は大体終わりましたので、早ければ明日には出品できるかと思います。
他にも製作を進めているモノもありますので、進行次第、こちらのブログなどで告知させて頂きます。
先週のワンダーフェスティバル2019サマーにおきまして、当ディーラースペースに多数のお客様にお越し頂き、ありがとうございました。
次回も参加予定ですので、よろしくお願いいたします。
というわけで、まだ次回の申し込み等は終わっていませんが、新作の製作を少しずつ進めております。
次回の新作予定、超可動モデルです。過去の2作品は実物大固定ポーズモデルでしたが、今回は少しスケールを縮小して、可動を仕込んでみました。
関節の動きやポージングの試作としてある程度形が出来たモノを3D出力したモノですが、思いのほかいい感じに出力できたので公開します。
まだまだディテールやフェイス部分など、追加しなければならない箇所は山ほどありますが、可動モデルとしての主要箇所はいい感じに出来上がったのでこのまま製作を進めていこうと思っています。
当方で製作したキットの完成品写真を無断でネットオークションの完成品見本として使用されている方を発見しました。
当記事を書く前に、オークション自体は削除されましたので、ここでの公開は差し控えさせて頂きます。
AdamantiumFactory(以後、当工房)では過去に製作しヤフーオークションを通じてお売りしたものや、製作代行依頼を承ったものなどの写真を撮影し、当工房のホームページのギャラリーや、こちらのブログ、Twitterアカウント等にて公開しています。
写真そのものの個人利用につきましては特に制限をかける方法はないと考えておりますし、それを止める術もありませんので今まで利用制限等について明記しておりませんでしたが、当方以外の方が当工房の写真を利用して自身の完成品と偽り公表したり、ネットオークション上で無断利用することは、今後とも一切許可しません。
撮影した写真にも著作権は存在し、当工房は過去に公開したどの写真につきましてもその著作権を一切放棄、移譲しておりません。
当工房がヤフーオークションを利用する際のアカウントはadamantium_factoryで、それ以外のアカウントを使用してヤフーオークション上で出品等の行為を行う事は絶対にありません。
もし、上記アカウント以外で出品されたネットオークション等で当方の写真が掲載されていたとしても一切当方とは関係がありませんので、ご注意下さい。
また、仮に当方からご落札された方や、製作代行依頼にて入手されたものにつきまして、それらを手放す際に当方の写真を利用してオークションに出品することはお断りいたします(ご自身で再撮影したものを利用して下さい)。
一度当方の手を離れてしまったキット等の転売につきましては、当工房はそのキットの内容、状態、仕様につきましても一切保証、関知いたしませんのでご了承下さい。
こちらの記事と同等の内容のお知らせを、近日中に当工房のホームページにも掲載する予定です。
現在ヤフーオークションに出品中のCFGガオガイガーのレビューとなります。
まずはガール形態です。この形態はコトブキヤさんが今までに培ってこられたフレームアームズ・ガールシリーズのフォーマットを下敷きにされていて、細かなパーツ類は当然異なりますが、パーツ構成的にも共通っぽいパーツや構造が多いです。
合わせ目が出る箇所も大体いつも通りで、上腕、前腕、太股、膝、スネ、ヒール、胴体がいわゆるモナカ割りになっています。一部後ハメ加工が必要となりますが、合わせ目の対応は可能です。
太股の下側は最近のキットでほぼ共通になっている段落ちモールド処理がされていますので、塗装後に貼り合わせすれば大丈夫です。それ以外の箇所は合わせ目消し後の塗装となりますので、関節部を動かしながら塗装を行い、裏側も塗る必要があります。
髪の毛パーツも一部合わせ目がありますが、大体が髪の毛のラインに沿ったパーツ分割になっているのが凄いです。ツインテール部分も線の曲面に沿うようなパーツ分けになっています。
パンツ部分の分割が非常に高度で、縫い目に当たる箇所を分割点にしているため、合わせ目消しの必要も無く、合体でパンツの前側のパーツを別パーツに差し替える必要があるのですが、不自然さも感じさせません。
頭部、腕部、胸部、膝、脚部の一部パーツを換装、もしくは追加することでギャレオンに変身します。胸部の一部パーツがガール状態と共用なので付け替えが必要になります。
頭部のライオンヘッドは、分割面が鼻の下の筋になっていたりと合わせ目らしいものは無く、非常に凝った分割になっています。ただ、瞳をクリアグリーンのパーツにしているのですが、そのままでは全く光を拾わず、裏側からの加工も難しかったので、メタルシールを使って瞳を表現しました。
基本的にはFAG由来の関節がいい感じに動いてくれますので、女の子座りや猫っぽいポーズなど、自由度の高いポージングを楽しむことが可能です。
原作のギャレオンと見比べてみても、意外と色んなパーツを拾っているので、見比べてみるのも楽しいと思います。
この形態からの派生で別パーツの組み合わせることでガイガー形態にもなります。
次にガオーマシンです。ライナーガオー、ステルスガオー、ドリルガオー共に、CFG準拠のデフォルメがされていて、特にステルスガオーが可愛らしいです。
ライナーガオーはガオガイガー時の肩アーマーとなるため、下から見ると関節用のパーツなどが目立ちますが、上から見る分には必要なディテールはしっかり揃っています。
ガオガイガーになった際にライオンのたてがみとなるパーツがステルスガオーの可動部(ガオガイガーの設定では、可動部が脇を通って前に出てきてたてがみになるようになっています)に装着できるようになっていたりと、細かな設定を忠実に落とし込んでいます。
ドリルガオーの上側ハッチ(ガオガイガーのスネになる部位)の可動部が、構造上少し弱くなっていて、無塗装でもクリアランスの調整をしっかり行わないと可動部の根元が破損する恐れがあります。
コトブキヤさんのキットの可動部(ABS製の軸部分など)は、無塗装状態でもややキツイくらいのクリアランスになっている箇所が多く、塗装する際は軸部分になるべく塗料が乗らないように注意したり、乗った場合でも組み立ての際に該当箇所の塗料を落として調整することが必要ですが、ここは軸がそれなりに固い上に挟み込む構造になっているため、横のクリアランスも調整した方がいいです。同じ軸に挟み込む膝側の部品は剛性的にも問題ないのですが、スネ側のパーツはかなり弱い(スネの裏側と軸受けのパーツとの接続点が小さい)ので、パテ等で裏側を補強して剛性を上げるといいかもしれません(合体時にもあまり邪魔にならないので、自分は補強を入れました)。
ガオーマシンに共通するのは色分けがしっかりしていることです。ライナーガオーの横のブルーラインや窓の部分などはさすがに塗装が必要なのですが、ステルスガオーの翼部分(赤いラインだけでなく、GGGの黄金マークまで別パーツ)やエンジン部分など、非常に凝った分割がされています。
ガオーマシン全般では目立った合わせ目も出ない造りになっていて、完成度が非常に高いと思います。
ガオーマシンとガール形態(ガイガー形態)を合体させることでガオガイガーになります。固定は全体的にしっかりしていて安定性は高いです。およそ物理的に収納が難しい箇所は当然ながら取り外して合体するように出来ていますので、説明書を良く読んで作業を行いましょう(説明書がかなり分厚いのですが、組み立て以外の合体、分離、変形についての解説部分が詳細に書かれているためです。当然組み立て説明のボリュームもかなりありますが……)。
ガオガイガーの形態には2種類あり、ガール形態の腕部に直接ステルスガオーのエンジン部位とライナーガオーを合体させるタイプのモノ(ガール形態の腕部を後ろに折りたたんだり、胴体にライナーガオーを貫通させるなんてことは当然できないので、こちらの場合はライナーガオーの中央部が余剰パーツになります)と、ステルスガオーを少し後ろ側に設置し、隙間にライナーガオーと補助腕部を挿入するパワードスーツタイプのモノがあります。
ライナーガオーの余剰パーツを出さず、元の設定も考慮した中々面白い形態になりますが、パワードスーツタイプの方は両腕が離れてしまうため、ヘル・アンド・ヘブンが再現できません。
ガオガイガー形態になったことで、ガール形態に比べると当然色んなパーツが装着されているため、若干動きは制限されるものの、ガール形態時の各関節部は上手く利用できるように作られているため、ガオガイガーの劇中ポーズの再現はそれなりにこなすことができます。
写真のブロウクンマグナムは、腕部の着脱も可能です。
プロテクトシェードは、専用の掌パーツが付属しています。写真のようなメカニカルなパーツと、ガール用の掌パーツの2種類が用意されています。
武器ではありませんが、空間を湾曲させるフィールドを形成するディバイディングドライバーも付属しています。モナカ割り構造になっているため合わせ目消しは必要ですが、その分軽く作られているため、大柄な武器なのに保持は比較的容易です。
フレームアームズ・ガールシリーズでは、フレズヴェルクのようにガール形態と武装形態で大きくパーツが分かれていたり、合体、変形などの細かいギミックのあるモノがありましたが、今回のガオガイガーはそんなシリーズの中でもギミックや仕掛けの豊富さなど、全体的なボリュームが非常に高く、組み立てもそれに合わせて中々大変でしたが、その後の満足感も非常に高かったです。
説明書に付いていたミニ小説が第一話と書かれていたので、CFGの次のキットが出る可能性も高いと思いますので、そちらも期待したいところです。
耐摩耗に優れているということで、模型のパーツにちょくちょく見るようになったPOMという素材があります。コトブキヤさんがFAG等の首、肩、手首等の主関節部に良く利用していて、それまで同パーツで使われていたABSと比べて耐摩耗性が良いのか、最初の内は同一パーツをABSかPOMかの2択式となっていたのが、気がつけばPOMに完全に置き換わっていく流れになりました。
ABSと比べると、触った感じでは若干固いかな? という程度の差しか無く、実際に関節部に使っても問題無い感じなのですけど、このPOMという素材には模型で使うには一つ大きな弱点がありました。
それは、塗装がまともに乗らないということです。塗装を弾いたりすることは無いのですが、乾燥後に軽く指で触れるだけで大体の塗装はボロボロと剥がれ落ちます。
マルチプライマーやプライマーZ等の下地材を吹いて対策を取っていましたが、直接吹き付けるよりはマシなものの、決定的とは言えない感じで何か使える下地剤は無いかなあ……と思っていました。
そんな中、行きつけの模型屋さんでアクリジョンを使ってみてはどうか? という話を聞きました。アクリジョンはクレオスさんがこの数年展開している塗料で、気になる臭いが殆ど無く、塗面も強い(乾燥したらラッカーでも重ね塗りが可能)と面白い性能を持つ塗料なのですが、エアブラシで使用するのにコツがいることと、個人的にはラッカー塗料を使うのに慣れていることもあり、あまり使っていませんでした。
そのアクリジョンですが、レジン等色んな素材への食いつきが良く、話によると光硬化パテ(紫外線で硬化し、柔らかくて削りやすいのですが、素材への食いつきがイマイチという特性のあるパテ)の下地に使う人もいるとか。
そちらの使用用途も少し試してみたい気はしましたが、まずはPOMへの食いつきを試してみることにしました。
というわけで製作中だったCFGガオガイガーのPOMパーツに塗ってみることにしました。
POMパーツの中でも比較的目立ちやすい、肩関節部位のパーツです。コトブキヤさんのPOMの使い方って、ほぼ見えない箇所や、見えないように工夫されている箇所が多いのですが、ここは塗装対象になります。
筆塗りで塗装が剥がれて欲しくない箇所に軽く塗りました。ボールジョイントのボール部位は、構造上塗装が乗ってほしくない(コトブキヤさんのキットは全体的に締め付けが厳しめなので、軸部分に塗装が乗ると動きがシブかったり、最悪破損の原因になったりします)箇所なので、塗っていません。この上からサフ吹いて本塗装も行いますので、そこまで筆ムラとかは気にしませんでしたが、ノビも良く、筆で塗ってもムラは気になりませんでした。
乾燥後、早速塗面を触ってみたり爪で軽く引っ掻いたりしてみましたが、かなり食いつきが良く、全く剥がれ落ちる感じが無くて驚きました。
その後、サフ吹きから塗装も行いましたが、他のプライマー類と比べても塗料の食いつきが良く、思いっきり爪で引っ掻くなどは流石に試していませんが、信頼性は上がった印象でした。
FAGを製作している方でPOMの処理に悩んでいた方は、アクリジョンの下地塗りを一度試してみて頂けると塗装ハゲの悩みは解消されるかもしれませんので、一度試してみて下さい。
そうやって製作しておりましたCFGガオガイガーですが、無事完成しましたので、明日撮影、出品を予定しております。というわけでこちらもよろしくお願いいたします。
7月28日開催予定のワンダーフェスティバル2019サマーの、当卓番が決定しました。
卓番は6-12-11となります。
新作は「ランサー・アルトリア」「ディフォルメダージリン」となります。その他再版等もございますので、当日は是非当卓までお越し下さいませ。
ランサー・アルトリア、マントまで出力終わりました。表面処理も進んできたので、そろそろ型入れに入れそうです。