模型製作工房 AdamantiumFactoryのブログ

模型製作代行を行っておりますAdamantiumFactoryのブログです。ヤフオクに完成品の出品などもおこなっております。製作した作品のことや、これから製作するモノ、模型について色々と記事を書いていきますのでよろしくお願いします。

CFG ガオガイガー レビュー

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現在ヤフーオークションに出品中のCFGガオガイガーのレビューとなります。

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まずはガール形態です。この形態はコトブキヤさんが今までに培ってこられたフレームアームズ・ガールシリーズのフォーマットを下敷きにされていて、細かなパーツ類は当然異なりますが、パーツ構成的にも共通っぽいパーツや構造が多いです。

合わせ目が出る箇所も大体いつも通りで、上腕、前腕、太股、膝、スネ、ヒール、胴体がいわゆるモナカ割りになっています。一部後ハメ加工が必要となりますが、合わせ目の対応は可能です。
太股の下側は最近のキットでほぼ共通になっている段落ちモールド処理がされていますので、塗装後に貼り合わせすれば大丈夫です。それ以外の箇所は合わせ目消し後の塗装となりますので、関節部を動かしながら塗装を行い、裏側も塗る必要があります。

髪の毛パーツも一部合わせ目がありますが、大体が髪の毛のラインに沿ったパーツ分割になっているのが凄いです。ツインテール部分も線の曲面に沿うようなパーツ分けになっています。

パンツ部分の分割が非常に高度で、縫い目に当たる箇所を分割点にしているため、合わせ目消しの必要も無く、合体でパンツの前側のパーツを別パーツに差し替える必要があるのですが、不自然さも感じさせません。

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頭部、腕部、胸部、膝、脚部の一部パーツを換装、もしくは追加することでギャレオンに変身します。胸部の一部パーツがガール状態と共用なので付け替えが必要になります。
頭部のライオンヘッドは、分割面が鼻の下の筋になっていたりと合わせ目らしいものは無く、非常に凝った分割になっています。ただ、瞳をクリアグリーンのパーツにしているのですが、そのままでは全く光を拾わず、裏側からの加工も難しかったので、メタルシールを使って瞳を表現しました。

基本的にはFAG由来の関節がいい感じに動いてくれますので、女の子座りや猫っぽいポーズなど、自由度の高いポージングを楽しむことが可能です。
原作のギャレオンと見比べてみても、意外と色んなパーツを拾っているので、見比べてみるのも楽しいと思います。
この形態からの派生で別パーツの組み合わせることでガイガー形態にもなります。

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次にガオーマシンです。ライナーガオー、ステルスガオー、ドリルガオー共に、CFG準拠のデフォルメがされていて、特にステルスガオーが可愛らしいです。

ライナーガオーはガオガイガー時の肩アーマーとなるため、下から見ると関節用のパーツなどが目立ちますが、上から見る分には必要なディテールはしっかり揃っています。

ガオガイガーになった際にライオンのたてがみとなるパーツがステルスガオーの可動部(ガオガイガーの設定では、可動部が脇を通って前に出てきてたてがみになるようになっています)に装着できるようになっていたりと、細かな設定を忠実に落とし込んでいます。

ドリルガオーの上側ハッチ(ガオガイガーのスネになる部位)の可動部が、構造上少し弱くなっていて、無塗装でもクリアランスの調整をしっかり行わないと可動部の根元が破損する恐れがあります。
コトブキヤさんのキットの可動部(ABS製の軸部分など)は、無塗装状態でもややキツイくらいのクリアランスになっている箇所が多く、塗装する際は軸部分になるべく塗料が乗らないように注意したり、乗った場合でも組み立ての際に該当箇所の塗料を落として調整することが必要ですが、ここは軸がそれなりに固い上に挟み込む構造になっているため、横のクリアランスも調整した方がいいです。同じ軸に挟み込む膝側の部品は剛性的にも問題ないのですが、スネ側のパーツはかなり弱い(スネの裏側と軸受けのパーツとの接続点が小さい)ので、パテ等で裏側を補強して剛性を上げるといいかもしれません(合体時にもあまり邪魔にならないので、自分は補強を入れました)。

ガオーマシンに共通するのは色分けがしっかりしていることです。ライナーガオーの横のブルーラインや窓の部分などはさすがに塗装が必要なのですが、ステルスガオーの翼部分(赤いラインだけでなく、GGGの黄金マークまで別パーツ)やエンジン部分など、非常に凝った分割がされています。
ガオーマシン全般では目立った合わせ目も出ない造りになっていて、完成度が非常に高いと思います。

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ガオーマシンとガール形態(ガイガー形態)を合体させることでガオガイガーになります。固定は全体的にしっかりしていて安定性は高いです。およそ物理的に収納が難しい箇所は当然ながら取り外して合体するように出来ていますので、説明書を良く読んで作業を行いましょう(説明書がかなり分厚いのですが、組み立て以外の合体、分離、変形についての解説部分が詳細に書かれているためです。当然組み立て説明のボリュームもかなりありますが……)。

ガオガイガーの形態には2種類あり、ガール形態の腕部に直接ステルスガオーのエンジン部位とライナーガオーを合体させるタイプのモノ(ガール形態の腕部を後ろに折りたたんだり、胴体にライナーガオーを貫通させるなんてことは当然できないので、こちらの場合はライナーガオーの中央部が余剰パーツになります)と、ステルスガオーを少し後ろ側に設置し、隙間にライナーガオーと補助腕部を挿入するパワードスーツタイプのモノがあります。

ライナーガオーの余剰パーツを出さず、元の設定も考慮した中々面白い形態になりますが、パワードスーツタイプの方は両腕が離れてしまうため、ヘル・アンド・ヘブンが再現できません。

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ガオガイガー形態になったことで、ガール形態に比べると当然色んなパーツが装着されているため、若干動きは制限されるものの、ガール形態時の各関節部は上手く利用できるように作られているため、ガオガイガーの劇中ポーズの再現はそれなりにこなすことができます。
写真のブロウクンマグナムは、腕部の着脱も可能です。

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プロテクトシェードは、専用の掌パーツが付属しています。写真のようなメカニカルなパーツと、ガール用の掌パーツの2種類が用意されています。

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武器ではありませんが、空間を湾曲させるフィールドを形成するディバイディングドライバーも付属しています。モナカ割り構造になっているため合わせ目消しは必要ですが、その分軽く作られているため、大柄な武器なのに保持は比較的容易です。

フレームアームズ・ガールシリーズでは、フレズヴェルクのようにガール形態と武装形態で大きくパーツが分かれていたり、合体、変形などの細かいギミックのあるモノがありましたが、今回のガオガイガーはそんなシリーズの中でもギミックや仕掛けの豊富さなど、全体的なボリュームが非常に高く、組み立てもそれに合わせて中々大変でしたが、その後の満足感も非常に高かったです。

説明書に付いていたミニ小説が第一話と書かれていたので、CFGの次のキットが出る可能性も高いと思いますので、そちらも期待したいところです。